かぶり布団のカバーを入れるのが大の
苦手です。
裏返したカバーと、布団本題の端を併せて紐で固定して…と、頭ではわかっていても、
そううまくはいきません。
酷いときには呪いでもかかってるんか
というくらいに何度やっても
できないのです。
こういうときは、無理にやろうとしないこと。
押しても駄目なら引いてみろ、
引いても駄目なら諦めろ
という恋愛の極意と同じ。
潔く布団カバーから身を離し、しばし忘れてしまうのです。
眠いならそのまま寝てしまっても良いでしょう。
一晩くらい、直にかぶったってかぶり布団も怒りやしません。
時がくれば、憑き物が落ちたかのように、
カバーはその身をぺろりと翻してやさしく布団を包んでくれるでしょう。
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