先月末に、福井県の知人宅へ壁画製作に行って参りました。
ご実家のお隣に新居を構えられたご夫婦で、小さい女の子も居ます。
キャンバスとなるのは、もう数十年も前から在るという、ブロック塀。
高さはさほどありませんが、15メートル、という、挑戦したことのない長さです。
事前に下地をつくっていただいたので、水溶性塗料でいきなり描き始めました。
二泊三日、しかも明るいうちしか描けない、と、限られた時間で仕上げねばなりません。
お得意のぶっつけ本番、笑ってごまかす作戦ですすめたのですが、
これが意外にうまくいきました。
お手伝いもしてもらいつつ、
あれ?どうしようかこの先…と、
ばれないように途方に暮れたり、
ゲリラ豪雨に遭ったり。
さまざまなハプニングはありましたが、皆様の協力を得て、無事完成。
仕上げに、娘さんのちいさい手形を入れていただこうと思ったのですが、
塗料のべたべたが気持ちわるかったのか、しまいに大泣きされ、
志半ばに、諦めました。
夜、田んぼから聞こえる蛙の鳴き声の盛大さや、
どしゃぶりの雨の中でさらに威厳を増して見える遠くの山々に、
自然の中で暮らすことへの憧れを呼び覚まされた三日間でした。
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